世界の携帯電話通信システム

世界の携帯サービス GSM・3Gとは


  海外と日本の携帯電話システム
GSM・3G 世界対応携帯電話 イメージ自分の携帯電話は日本国内でいつでも利用できるのに海外各国で使えないのはなぜ?
海外渡航の経験がある方や、初めての海外渡航時の方に、このような疑問を持った方もいるのではないでしょうか。

その理由として、日本の携帯電話の通信システムが海外の携帯電話通信システムと異なるためなのです。

日本と海外では携帯電話の通信システムが違うと前述しましたが、日本国内でも携帯電話事業者ごとに提供している通信システムが違います。
日本の携帯電話事業者(キャリア)がサービス提供している通信システムは以下の通りです。
NTTドコモ
docomo
ソフトバンク
SoftBank
au
by KDDI
・800MHz PDC
 (旧mova)※1
・1.5GHz PDC
 (旧シティフォン)
・2GHz W-CDMA
 (FOMA)
・1.5GHz PDC
 (旧ボーダフォン携帯)
・2GHz W-CDMA
 (SoftBank 3G ※2)
・800MHz CDMA
・800MHz
 cdma2000 1x
※1:PDC=Personal Digital Cellular system(デジタル携帯電話)略称
※2:ブランド変更に伴いVodafone3GからSoftBank3Gへ変更

FOMAは、NTTドコモ(docomo)が提供するW-CDMA方式のサービス名称、SoftBank 3Gはソフトバンク(旧ボーダフォン)が提供するW-CDMA方式のサービス名称です。イーモバイル(emobile)含め、サービス名称は各社異なりますがいずれも同じW-CDMA方式です。auが運用するcdma方式はドコモやソフトバンクが運用するW-CDMA方式とは方式が異なります。

世界で運用されている主な携帯電話システムは以下の通りです。
システム名 提供エリア
GSM900 主に欧州、アジア
GSM1800 上記の都市部
GSM1900 主に北米、ハワイ
cdmaOne 主に米国・カナダ・香港・オーストラリア
W-CDMA 英国・イタリア・日本
  GSMとは
GSMGSMとは、Global System for Mobile Communicationsの略で、ヨーロッパで生まれたデジタル携帯電話の一方式のことです。日本国内では使われていませんが、主にヨーロッパやアフリカ、アジア、オセアニアなど160以上の国・地域でこの方式の携帯が採用されています。

GSMはもともと、ヨーロッパ内でのデジタル携帯電話の統一規格としてETSI(European Telecommunications Standards Institute・欧州電機通信標準化協会)によって標準化された方式で最初に利用されたのもイギリス(1993年)でした。

周波数として900MHz帯を利用するGSM900がもっとも一般的ですが、国や地域によっては1.8GHz帯を利用するGSM1800や1.9GHz帯を利用するGSM1900もあります。幅広く利用されているため、ドコモのワールドサービス・WORLD WING(ワールドウイング)で貸し出している携帯電話はGSM対応端末です。
<参考:GSMネットワーク表>

GSMシステムは日本及び韓国では運用されていない為、利用できません。韓国で携帯電話を使いたい場合は、韓国専用端末のレンタルサービスを行っている会社も存在します。

cdmaOneは米国で生まれたシステムで米国標準規格IS-95により規定されています。主に米国、カナダ、香港、韓国、オーストラリア、日本などに導入されています。国や地域によりそれぞれ利用する周波数帯が異なるようで、同じcdmaOne規格でも国や地域が変わると利用できないようです。cdmaOneの発展形であるcdma2000 1xは、韓国と日本で利用されているようです。

上述のように、海外で携帯電話を利用するためにはGSMもしくはcdmaOneに対応する携帯電話を利用する必要があります。
  3Gとは
3Gとは、第3世代(3rd Generation)の携帯電話方式の総称で、ITU(国際電気通信連合)によって定められた「IMT-2000」標準に準拠したデジタル携帯電話のことです。欧州ではUMTS (Universal Mobile Telecommunications System)とも呼ばれています。

アナログ携帯電話が1G(第1世代)、デジタル携帯電話が2G(第2世代)で、これに続く3G(第3世代)という意味を持っています。そこで、3Gは何が違うのかというと、通信速度が高速で通信品質のクオリティが高く、音声だけでなく動画やTV電話、世界中どこでも使えるグローバルサービス等のマルチメディアの扱いに特化した機能を持っているという事が挙げられます。


日本でいえば、ドコモのFOMA(W-CDMA方式)、ソフトバンクのSoftBank 3G(W-CDMA方式)、イーモバイル端末(W-CDMA方式)、auのCDMA 1X WIN(1X EV-DO Rev.0)がこれにあたります。

海外で普及が遅れていた3Gについて、最近では年平均成長率が50%を超える成長を遂げ、本年度中に稼働台数1億台に達すると見られています。国内では海外と比べて3Gの普及で先行しており、3Gを高速データ通信に特化した規格に改良して最大100Mbps程度の通信速度を実現する3,5G(第3,5世代)のHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)サービスも開始されました。

通信の高速化・大容量化にともない、端末開発コストの増大や高度化が進んでおり、端末開発を行う日本のメーカー各社は、開発費と収益のバランスがとりずらい状況があります。実際、第3世代対応のため1台あたりの開発費が100億円近くまで高騰しています。三菱電機は既に携帯開発・生産事業から撤退しており、NEC・日立・カシオが携帯事業を統合、富士通・東芝も検討を行うなど、既存各社は今後いかに開発コストを抑え収益を上げるが課題となっています。
<参考:世代・通信方式・周波数表>


海外対応携帯電話のメリット・デメリット

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