海外SIMカードの選び方

海外WiFiレンタル比較ナビ

海外SIMカードの選び方・購入

海外SIMカードの選び方・購入ガイド

海外渡航先でSIMカードを使用しての携帯・スマートフォン利用について、SIMカードの基礎知識から種類・サイズ・携帯電話事業者(キャリア)の対応状況、購入方法をご案内します。


SIMカードとは

海外でSIMカードSIMカード(SIM Card)とはスマートフォンや携帯電話、タブレット端末の中に入っているICカードのことで、Wi-Fi通信環境のない場所で音声通話やインターネットを利用するために必要なカードです。
SIMとはSubscriber Identity Moduleの略でCPUやメモリでデータの送受信・保存・演算処理などを行う一種のコンピュータです。SIMカードには自分の電話番号やユーザーID、契約先電話会社との契約情報(通話料金など)、相手先電話番号リストなど端末を機能させるために必要な情報のほとんどが記録されます。

大切な情報はスマホや携帯本体ではなくSIMカードに記録しますので、電話機本体を買い替えても情報を移し変える手間がかかりません。SIMカードを差し替えるだけで使用可能です。例えば、バッテリーが切れても友人や同僚の携帯に自分のSIMカードを差し込むだけで、その携帯電話を自分のものとして使用することが可能です。また、仕事用とプライベート用など複数端末を使い分けて使用するなどの便利な使い方ができます。

端末だけではなく回線契約も使用するエリアやサービス内容に応じて自由に選べます。SIMカードは日本国内で購入できますが旅慣れた人は海外で購入するのもひとつの手段です。日本と比べて海外では電話会社(通信事業者)や提供サービスの種類や価格が豊富で各通信事業者のお得な料金プランやサービスなどが自由に選べます。


  • SIMカードの種類・サイズ

    SIMカードの種類は3つあり標準SIM、microSIM、nanoSIMとなります。その他にサイズに合わせカットして利用可能な全サイズ対応のマルチSIMもあります。端末により対応するサイズが異なりますので対応したサイズのSIMカードを選択することが必要です。

    SIMカードの種類

    標準SIM
    標準SIMはSIMカードが利用されるようになった初期に登場しました。SIMカードの中において最も大きい25mm×15mmサイズのSIMカード。ガラケーや初代iPhoneからiPhone3G・3GS、その他の3G対応Android端末に対応されていました。

    microSIM
    microSIMカードは標準SIM比べ3分の2程のサイズの15mm×12mmです。2010年発売のiPhone4やiPadで対応開始しました。これ以降にmicroSIM対応端末が多数発売されました。

    nanoSIM
    nanoSIMは3種類のSIMカードの中で最も小さく、標準SIMの約半分サイズ12.3mm×8.8mmです。2019年現在の主流となっているSIMカードです。


    • 端末のSIMカードサイズ確認方法

      使用のスマホや携帯、タブレット端末のSIMカードサイズを確認する方法を案内します、
      端末のSIMカードサイズは端末が発売されている各メーカー公式サイトにアクセスし製品情報ページで確認できます。
      アクセスしましたらスペック一覧表や仕様表のSIMカード項目、SIMカードスロットを確認しましょう。各メーカーにて端末別に製品情報ページがありますので端末の基本スペックが記載されています。


      SIMカードのメリット・デメリット

      メリット
      海外旅行や出張中の通話やデータ通信に現地対応のSIMカードを使う最大のメリットはコストを大きく抑えられる点にあります。また、支払いはプリペイド方式となるため高額請求にならないという意味でも安心して利用できます。
      国内キャリアで契約した端末(SIMロックの端末)の場合、データローミングを利用すれば海外でもデータ通信の利用は可能ですがどうしても費用は高額になってしまいます。SIMフリーの端末であれば旅先のエリアに対応したSIMカードを使ってデータ通信ができるようになるため海外でも格安でインターネットの利用ができます。料金プランの種類も豊富でデータ量などに応じて自分に合ったプランを選べます。

      デメリット
      データローミングや海外Wi-Fiのレンタルサービスと比べてSIMカードは準備や設定に手間がかかるという点がデメリットといえます。端末がSIMフリーでなければ端末そのものを用意したりSIMロック解除の手続きをしたりする必要があります。そこから国内または現地でSIMカードを新たに購入する必要があります。初期設定などをすべて自分で行う必要があるためただでさえ準備に手間や時間がかかりがちな海外旅行では面倒に感じる人もいるかもしれません。
      また、現地でSIMカードを購入し設定する場合は、現地の言葉で対応しないといけない可能性があります。その国で買ったSIMカードは、原則その国でしか使用できないということも踏まえて購入を検討しましょう。


      海外渡航前の準備方法

      SIMフリーのスマートフォン
      現地対応のSIMカードを使うためにはSIMフリーのスマートフォンが必要です。大手通信キャリアで購入したスマートフォンには他のキャリアのSIMカードを使用できないようSIMロックがかかっていることがあります。その場合、そのままでは海外のSIMカードは使用できません。通信キャリアではなくApple Storeなどで購入したiPhoneといった端末は通信キャリアの制限がないためSIMフリーの状態です。
      現在使用中のスマートフォンにSIMロックがかかっている場合、別にSIMフリーのスマートフォンを用意するか、SIMロックの解除を行います。SIMロックの解除は購入後100日以上経過しているといった条件を満たしていればオンラインからの手続きで行うことができます。

      SIMカード取り出し用ピン
      SIMカードを入れ替える際に、「SIMピン」と呼ばれる取り出し用のピンが必要となる端末があります。SIMピンは、スマートフォンを購入したときに付属してくる小さなピンのこと。スマートフォンの側面の穴にSIMピンを差し込むとSIMカードを取り出すことができます。
      SIMピンは小さいうえ滅多に使用しないため無くしたり捨ててしまったりしている方も多いです。その場合は、通販などでSIMピンを購入するか身の回りの物で代用しましょう。プリントなどを挟む際に使うクリップは代用品になります。クリップの曲がっている部分を伸ばして側面の穴に差し込んでみましょう。
      他に安全ピンなどでも代用することができます。SIMピン以外の物を使うと端末を傷つけてしまうリスクがあるためあくまで代用品は最終手段にしましょう。できる限り安全に使用できるSIMピンを使うことをおすすめします。

      SIMカードの購入方法

      海外渡航先で購入する場合
      海外旅行先では空港や街中の携帯ショップ、コンビニなどの店舗でSIMカードを購入することができます。
      おすすめの購入場所は空港内の携帯ショップです。空港内のショップは街中のショップよりも多少割高ですが目的地が英語圏以外の国でも英語が通じることが多いためショップ店員に相談しやすいというメリットがあります。
      また、旅行者向けの短期間プランのSIMカードも空港内のショップには用意されていることが多いためプラン選びでもあまり悩まずに購入できるでしょう。店頭ではSIMカードの料金プランを説明してもらえるため希望の料金プランを選べます。
      国や地域によりSIMカードを購入する際に身分証明書の提示や連絡先を求められます。そのため、購入の際はパスポートを携帯しホテルの住所や連絡先などを控えておくようにしましょう。現地の銀行に口座が必要な場合や最低契約期間制約がある場合もあります。

      日本国内で購入する場合
      国内では日本の通信キャリアや旅行会社などで海外用SIMカードが販売されています。プランやSIMカードの種類について日本語で詳しく説明を受けながら購入できる点が大きなメリットといえます。
      現地でSIMカードを購入できるか不安という人は事前に国内で購入してしまうという方法もおすすめです。現地購入よりも多少割高にはなりますがそれでも格安で通話やデータ通信ができるようになります。